飛翔鮫

硬派な縦スクロールシューティング

飛翔鮫は、当時大ヒットした東亜プランの初期のシンプルな縦スクロール型シューティングゲームです。
ゼビウスとは違い、地上と空中の敵を分けずにボタンを連打して撃ちまくる爽快感が楽しいシューティングゲームです。
通常攻撃のショットと、もうひとつのボタンは一発逆転のボンバーで、回数に制限がありますが、画面の敵と敵の撃った弾を一掃する爽快感が楽しめます。

敵は四方八方から自機めがけて攻撃してくるので、一瞬も気を緩めることができない緊張感があります。
敵の編隊を殲滅したときに出現するアイテムを取ると、自機がパワーアップして弾幕が厚くなります。
何発も撃ち込まなくては破壊できない中型のボスが倒しやすくなって爽快なのですが、弾幕に紛れて飛んできた敵弾に当たりやすくなり、なかなか思うようにいきません。
そんな緊張感と爽快感のバランスが絶妙で、やられても何度もチャレンジしてしまう中毒性があります。

統一された硬派な世界観

自機はクラシックな感じの複葉機、敵は同じタイプの飛行機に地上は戦車や列車など、鉄の質感で再現されていて迷彩色であったり、ミリタリーっぽくカッコイイ世界観が特徴です。
また、ステージの最後にいるボスを倒すと、一旦着陸のデモに入り、そして再び滑走路から飛び出して次のステージに入ります。
このシーンもなかなかかっこよくて、気分を盛り上げます。

またBGMのテンポがよく、東亜プラン独特のメロディーが気持良くてオススメです。
当時のアーケードゲームは、音源の使い方にメーカーの特徴がよく現れていて、一度聞くと何処のメーカーなのか分かってしまう魅力がありました。
このゲームのBGMも「東亜節」といわれ、敵弾を避けながらついついテンションを上げてプレイしてしまうのですが、中盤でリズムに乗って敵弾を切り返す感覚は、最高にハイになれるので是非味わっていただきたいと思います。

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