セガ・体感ゲームの傑作、アウトラン
アウトランは、1986年に発売された、ドライブ型体感ゲーム筐体です。
それまでも、コクピット型のレースゲームはいくつかありましたが、セガのアウトランは、並外れたセンスの塊でした。
左右に動くムービングシート
アウトランの特徴のひとつは、左右に動くムービングシート。
ハンドルを左右に切ると、モーターで筐体が左右に動いて、実際に横Gがかかったような臨場感があります。
現代の目で見ると、それほど豪華な仕組みではないのですが、実際に乗ってみると、ゲームの動きに合わせて左右に揺れる感覚は理屈抜きで楽しめます。
駆動するモーターの音も、重厚で迫力があります。
綺麗な背景をドライブする楽しさ
アウトランのドライブの楽しさは、綺麗な景色を観る気持ちよさにあります。
当時最高峰のハードスペックで表現したオブジェクトの数々と、時速293キロで滑らかに動く背景。
海岸沿い、遺跡のアーチ、砂漠の砂埃など、分岐するステージを選択することで、全く違った景色に出会える楽しさは、何度でも走りたくなる中毒性があります。
完成度の高い、ノリの良いBGM
アウトランのBGMは、1曲が5分ほどの長さで、当時のゲームミュージックとしては類を見ない完成度の高いものでした。
ヤマハのシンセサイザーに使われる豪華な音源が搭載されていて、CDもかなり売れていました。
ゲーム内では3曲から選択できますが、どれも違った雰囲気の音楽なので、同じコースを走っても印象が変わって面白いです。
筐体は希少な海外版!
当店のアウトランは、数年前まで海外にあったものを逆輸入した固体で、シフトレバーが右についているタイプです。
アウトラン筐体自体も希少ですが、国外版は、さらに珍しいのではないでしょうか。